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こんにちは ゆっくりパパです。
長男
ゆっくりパパ
目次
積立投資の誤解
積立投資を紹介されている方で以下の2点を平然と紹介している方がいますが、誤った認識なので注意して下さい。
- ドルコスト平均法でリスク低減できる
- 積立投資は必ず儲かる
積立投資との対比として、一括投資との違いを見ていきたいと思いますが、その前にリスクの考え方をもう一度整理させて頂きます。
また、ドルコスト平均法に基づく、積立投資がダメと言っているわけではなく正しく理解しておかないと適切な活用が出来ないと考えています。
実際、私も各種NISA口座で積立運用をしています😄
株式投資においてのリスクの考え方
金融商品には必ずリスクがあります。
ただし金融商品においては、「リスク=危険」ではありません。
投資の世界では、「リスク=価格の振れ幅」のことを指します。
つまり、下記図の矢印の長さが株式の価格振れ幅を示しているので、リスクの大きさという事になります。

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積立投資の誤った理解
まず、「ドルコスト平均法でリスク低減できる」に関して確認していきましょう。
定額購入法(ドル・コスト平均法)と呼ばれる通り、定期的に一定金額を購入していく投資法です。定額購入法としてよく対比される定量購入法を比較してみましょう。
下記表の通り、平均購入価格を押さえることが出来るのでリスクの低減が出来ます!また、複数回に分けて購入しているので、暴落が起きても大丈夫!!
というのが基本的に説明される理論だと思います。
本当にリスク抑えられてますか?価格の振れ幅抑えられてますか?
私は、抑えられていないと思います!金融商品Aを買い続ければ金融商品Aのリスクが、金融商品Bを買い続ければ金融商品Bのリスクが続くだけです。
つまり、下記のシミュレーションから分かるのは、
「ドル・コスト平均法は平均購入価格を下げるのに有効である」という一点です。

また、「積立投資は必ず儲かる(年率◯%での成長シミュレーション)」というのもよく耳にしますが、そう言われる理由としては、下記のようなことがポイント上げています。
- 複利効果で15年以上保有すれば9割負けない ※下記表がそれにあたる考え方
- 感情に邪魔されず資金を積み上げることが出来る
- 世界経済の成長にかけるので勝てる
これって積立投資の効果ではなく、「長期投資×(しっかりしたポートフォリオによる)分散投資」の効果ですよね?

1949年5月末~2009年12月末のTOPIX月次データより算出
東海東証証券HPより引用
ここまでの話しを整理させて頂きます。
- ドル・コスト平均法は平均購入価格を下げるのに有効である
- 分散効果のある商品を長期で運用すれば複利の効果で勝てる環境へ持ち込める
積立投資のデメリットも整理
- 機会損失が発生する(手元資金がある場合)
- 売買コストや手間がかかる
- 上記の通りドル・コスト平均法は金額と共にゆっくりリスクを積み上げているだけで購入金額分のリスクが低減しているわけではない
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なぜ私は積立投資も活用しているのか?
じゃあなぜ私は、積立投資を行っているのでしょうか?
以下のような理由からです。
- 上記まとめの通り、正しいポートフォリオで長期投資をすることをコア戦略としているため
- 機械的に出来て購入ストレスがないため(一度、つみたて設定すれば自動購入出来る)
- つみたてNISA(私と妻)およびジュニアNISA(子ども3人分)の非課税枠が活用できるので
- 計画的な貯蓄と相性がよいので
まとめ
積立投資には、誤った理解もあるが「長期投資×分散投資」をしっかり取り組みドル・コスト平均法で平均購入単価を下げることで、長期利益を最大化していくことが可能となる。